業務用エアコンの故障の症状

業務用エアコンの故障の症状

業務用と家庭エアコンはエアコンという機能では家庭用と同じで、異なるのはその出力です。
家庭用のエアコンで対応しているのは大体が1部屋ですが、業務用は1フロアで広さが異なります。
オフィスは多くの人の出入りがあり、それに伴ってドアの開閉で外気が入ってくるため業務用エアコンはハイパワーであることが必要です。
業績そのものにも大きく関わっている業務用エアコンは普段からチェックを行い、異常があれば迅速に対応することが大切です。

業務用エアコンの故障

業務用は、とても頑丈なものというイメージがあります。
確かに出力も大きいしパワーもありますが、故障しないというものではありません。
機械ですので永久に動き続けるというものではなく、メンテナンスを怠ればそれだけ早くそして頻繁に故障することもあります。
・異音がする
業務用エアコンは家庭用のエアコンよりも大型で、故障すると大きな異音がします。 異音症状により様々で、カラカラやブォーンという音、通常運転音と同じような音でも特に耳障りな音もあります。 異音が聞こえた場合は、故障しているか故障に至る前兆であることが多いです。 異音の原因は、エアコンの回転するファンや空気を取り入れるフィルターに汚れが発生し、そこにホコリなどが付着して正常な動作を妨げていることが多いです。 エアコンは空気を循環させることで適温に保っています。 フィルターやファンの汚れを普段から定期的にチェックしましょう。
・冷暖房が効かない
エアコンはある日突然に効かなくなります。 店舗ではお客さまにお詫びをしなければならなくなり、会社では業務に支障が出てしまうこともあり、重大なクレームに繋がってしまう可能性もあります。 エアコンの基本機能である冷房・暖房・除湿のいずれかが効かないのであれば熱交換機やサーモスタットの故障もあります。 エアコンそのものが動かない場合は寿命ということもあります。 エアコンの寿命は使用状態などにもよって大きく異なります。 メーカー保証書などで確認し、一定の年数が過ぎた場合は寿命が近いことも考えておく必要があります。 定期的な点検や清掃で延命することもリスク回避としては大切です。
・異臭がする
エアコンから異臭がした場合に考えられることは主に2つ、エアコン内部にカビが発生してしまった場合、エアコン本体に異常が起きた場合です。
エアコン内部にカビが発生してしまった場合はカビアレルギーなどの原因にもなり、エアコン本体に異常が起きた場合は漏電や火災発生に繋がる可能性もあります。
異臭がすることは既に問題が大きくなりかけていると考え、早急な対応が必要です。

エアコンの故障のサイン

・冷房運転の排水エラー
現在は天井に埋め込まれているカセット型のエアコンが主流となっています。
カセット型のエアコンは、冷房時の排水（ドレン排水）が悪くなるとリモコンがエラー点滅して運転を停止させます。（排水エラー）
カセット型のエアコンは、ドレン排水の汚れの影響によるエラー点滅が最も多い故障です。
しかし厳密に言えばこれは故障ではなく、排水不能となりエアコンから水があふれ落ちるのを機械が検知して緊急停止を命令している状態となっています。　
メーカー規定の範囲で排水（ドレン）工事をしても、使用環境によりこの排水エラーは頻繁に出ることがあります。
この場合ドレン配管を若干手直しすることでエラー停止の予防はある程度可能です。
メーカーに修理依頼すると、点検の結果、フロースイッチかドレンポンプどちらかに異常があるとの診断結果となります。
この2つの部品交換見積もりと、部品交換して室内機洗浄する見積もりの2種類が同時に提示されます。
【排水不良のエラー表示】
・ダイキン…A3
・三菱電機…P4、P5
・日立…O1
・パナソニック…E2
・東芝…P10
・三菱重工…E9
・サンヨー…P10

エアコン内部のクリーニングは、年に一回程度するようにしましょう。
エアコンクリーニング事業者の繁忙期は5月から8月です。
繁忙期になるとご希望の日に作業できないこともありますので、繁忙期に入る前の4月ごろにご依頼いただくのがおすすめです。