冷房の効率をアップさせるため室外機のケア方法

室外機の室外機はエアコンの効きと密接な関係にあります。
冷房時に室内機で吸収された室内の熱は室外機に運ばれて、室外機が吸い込んだ空気（外気）の中に放出されます。
この時、室外機が吸い込む空気が暑すぎると熱を放出しづらくなり、冷房の効率が落ちてしまいます。
冷房の効率をアップさせるためには、室外機が吸い込む空気の温度（吸込み温度）を上げないようにケアすることが重要です。

室外機周辺の環境による機能悪化を防ぐ

・室外機周辺の周りに十分なスペースを確保する

室外機周辺に十分にスペースを確保せずに室外機を設置すると、風通しが悪くなります。
すると、室外機から吹出す温風がこもって吸込み口周辺の空気の温度が高くなるため、冷房効率が悪化してしまいます。
空気がスムーズに流れるよう、室外機の周りにスペースを空けましょう。

・室外機のファンの前に物を置かない

冷房時にはエアコンの室内機からは冷たい風が出ていますが、室外機からは温かい風が吹き出ています。
室外機から温かい風が出るのは、周りの空気を取り込んで冷媒の熱を奪い熱を放熱するためです。
しかし、室外機のファンの前に物や植物などの障害物を置くと、放熱した熱を即座に取り込むことになります。
冷媒の熱をきっちりと奪うことができず正常な放熱ができないため、機能が低下し冷房効率が悪化してしまいます。
吹き出す温風をさえぎらないよう、室外機のファンの前には物を置かないようにしましょう。

・室外機に直射日光が当たらないようにする

冷房の室外機は冷媒の熱を奪い熱を放熱しますが、直射日光にさらされるような場所に室外機が設置されている場合は室外機の付近はとても高い温度になってしまいます。
すると、正常な放熱ができないため、機能が低下し冷房効率が悪化してしまいます。
室外機から少し離れた場所に、日除けやすだれをたてかけたり植木を置くなどで室外機周辺の直射日光を遮るようにしましょう。

・室外機の汚れを取る

冷房時にはエアコンの室内機からは冷たい風が出て室外機からは温かい風が吹き出ますが、室外機から温かい風が出るのは周りの空気を取り込んで冷媒の熱を奪い熱を放熱するためです。
しかし、室外機の熱交換器に汚れがあると、放熱するための空気を取り込むことができなくなります。
冷媒がスムーズに循環できなくなるため、機能が低下し冷房効率が悪化してしまいます。

規定以上に冷媒配管を延長しない

エアコンの室内機と室外機は冷媒配管でつながっています。
その間の距離は機種によって決められており、一般的にはルームエアコンは15メートル、業務用エアコンは30メートル、工場用エアコンは90メートルまでと定められています。
機種によっては冷媒配管を延長できるエアコンもあり、ルームエアコンは20メートル、業務用エアコンは75メートル、工場用エアコンは160メートルまで延長できるのもあります。
この距離であればエアコンの冷媒はしっかりと仕事を行うということです。
室内機と室外機を規定の距離以上に離している場合はエアコンの冷媒はしっかりと仕事を行うことはできず、機能が低下し冷房効率が悪化してしまいます。

エアコンクリーニング業者選びのポイントの1つは、エアコンクリーニングの作業時間です。
一般的な壁掛けエアコンは1時間前後、大きな壁掛けエアコンは2時間前後、掃除機能付きエアコンは2時間半前後、業務用エアコンは3時間前後になります。
この平均時間より下回るような作業時間の場合は洗浄不足だったり汚れがしっかり落ち切れてなかったりと手間を省く要因になっていると思われます。
また上記の時間より大幅に遅くなったりする場合は、しっかり研修受けていない作業員の場合が多くなっています。