業務用エアコンの電気料金が元々安い理由

業務用エアコンの電気料金が元々安い理由

業務用エアコンを利用する場合に使用する電気は。単相200V電源と3相200Vになります。
業務用エアコンは家庭用エアコンとは単位が異なり、家庭用では〇畳用〇kwと表示されますが、業務用エアコンにおいては坪数、馬力数で表示されます。
家庭用の8畳用2.5kwは、業務用エアコンでは0.9馬力になり、5kwが2馬力、8kwが3馬力、14kwが5馬力になります。
使用状況により業務用エアコンの電気代は異なりますが、単相200Vでの電気代は1kwhが25円程度で、3相200Vの電気代は1kwhは17円程度となります。
電気料金は各電力会社によっても価格が異なります。

業務用エアコンの電気料金が元々安い理由

業務用エアコンの電気料金が元々安い理由は、動力プランという法人向けの契約を電力会社と交わしているためです。
動力プランは一般家庭向けの従量電灯プランのように、使えば使うほど単価が高くなるというようなことはありません。
業務用エアコンのプラグは、一般家庭用のコンセントに入れることのできない特殊な形状をいます。
これは、業務用エアコンが三相200Vという単相100Vよりも電圧が高い電気を使用しているためです。
三相200Vを使用するためには、電力会社の動力プランを契約する必要があります。
動力プランは一般家庭用の従量電灯プランよりも単価が安くなっていますが、変圧器の利用料が含まれていないためです。
電気は発電された時には非常に高圧で6,600V～10万V単位の電圧を持っていますが、これを電化製品が利用できるくらいの電圧に送電する過程で変圧していくために変圧設備が必要になります。
つまり、高い電圧の電気を仕入れるほうが変圧施設を介さないため、施設利用料が取られず安いということです。
たとえば、ある電力会社では従量電灯プランは使用量が多いほど高くなりますが、平均的な120kW～300kWならば単価は26円です。
一方、動力プランの単価は夏季17円6銭、他季15円51銭と、リーズナブルな値段になっています。
このため、業務用エアコンの電気料金はお得になります。

業務用エアコンをおすすめするケース

小規模店舗や事務所などは業務用エアコンにするか家庭用エアコンにするか迷うこともあることもあります。
どちらにするかによって電力会社とかわす契約も異なってくるため、できるだけ早く決めましょう。
10坪程度の空間ならば、通常は家庭用エアコンでも問題はありません。
しかし、ドアの開閉が多くドライヤーなどの熱源の使用量が多い美容院、火力を取り扱う飲食店などでは業務用エアコンがおすすめです。
エアコンの稼働時間が長くなると予想される場合は、従量制の従量電灯プランでは割高になってしまいます。
一方、単価が安い動力プランは、気兼ねなくエアコンを利用できます。
業務用エアコンは家庭用エアコンよりも高価ですが、月々の電気料金を節約できることを考えると、十分コストを回収することができます。
エアコンの稼働時間が長いようであれば、どんなに小さな店舗や事務所でも業務用エアコンがおすすめです。
動力プランによって電気料金をかなり節約することもできます。

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