マルチエアコンとは1台の室外機で2台以上の室内機を運転できるエアコンで、1台の室外機で最大5台の冷暖房を行うことができます。
機種によっては室内機もいろいろな種類から選ぶことができ、業務用や新築の住宅などに多く利用されています。
●マルチエアコンの種類
部屋の雰囲気やスペースに合わせて様々なタイプのマルチエアコンを選ぶことができます。
・天井埋込型
・壁掛形
・壁埋込型
・床置き型
●マルチエアコンのメリット
・暖房がすぐにきく
別の部屋でマルチエアコンを使用している場合には室外機が暖まっているため、スイッチを入れるとすぐに温風が出てきます。
・省スペース
マルチエアコンは複数のエアコンでも室外機が1台となり、外観を損ねることなく場所もとらないので省スペースで見た目がすっきりに収まります。
・種類や組み合わせが自由
和室には和風壁埋込型、広いリビングにはすっきりとした天井埋込型、お年寄りの部屋には落ち着いた木目調の床置き型など、デザインやタイプを選ぶことができます。
・導入費用が低コスト
5台のエアコンを各部屋に設置する場合と比較すると、室外機が1台で済むので工事費用や導入費用を安く抑えることができます。
・見た目すっきり
電源は室外機に直接供給されているため、それぞれの室内機側に専用コンセントを取り付ける必要がなく見た目もすっきりです。
●マルチエアコンのデメリット
・同時運転で能力が落ちる
室外機1台で複数台のエアコンを運転するため、同時に複数台の室内機を運転してしまうとやはり能力が落ちてしまいます。
家族がそれぞれ別の部屋で同時に過ごしていることが多いご家庭では、各部屋のエアコンの能力が落ちます。
・室外機が故障するとすべての室内機が使用できない
室外機が故障してしまうと、そこに繋いでいる室内機はすべて使用できなくなってしまいます。
・COPが低い
COPとはエアコンの省エネを表す成績係数で、マルチエアコンは低くなっています。
マルチエアコンは同じような部屋を冷暖房する一般的なタイプのエアコンと比較しても、電気代の負担が大きくなります。
・機種の選択肢が少ない
マルチエアコンは限られたメーカーからしか発売されていません。
導入しようとしてもいろんなメーカーの性能や価格を比較して検討することができないのです。