エアコン冷房の電気代を節約しようと「こまめなオンオフ」「ずっと弱運転」でエアコンを使っている方、実はその使い方は逆に電気代を高くしてしまっています。
●エアコンが占める電気使用量の割合
経済産業省の発表では、夏の昼間14時ころの在宅世帯の電気使用量のうちエアコンが58%もの割合を占めているとされ、家庭における年間エネルギー消費量のうちエアコン冷房は2.3%を占めているとされています。
エアコン冷房を使用する月は使用しない月に比べ、電気代は1.3倍くらいになるそうです。
●かえって逆効果!電気代が高まるエアコンの使い方
・こまめなオンオフ
エアコンは室温を下げて設定温度にするまでの間が一番電気代がかかります。そのため、エアコンの温度が設定温度になったからといってスイッチオフしてしまうと、次にエアコンをつける時に再度エアコンが設定温度まで室温を下げなければなりません。
その分余計に電気代がかかってしまうことになります。
・最初から弱運転
最初から弱運転で運してしまうと設定温度になるまでの時間が長くなってしまい、その分電気代が高くなってしまいます。
●エアコン冷房の電気代をおさえる方法
エアコン冷房の電気代を抑えるには、自動運転でつけっぱなしにしておきましょう。
エアコンの自動運転モードは設定温度まで一気に室温を下げ、その後は微弱運転や送風運転で室内温度を保ちます。
短時間で設定温度にするため無駄な電気代がかからないようになっていますので、こまめにオンオフをしないで自動運転でつけっぱなしにしておいたほうが電気代を節約することができます。
しかし、エアコンはつけっぱなしが良いとはいえ、どのような場合も24時間まるまるつけっぱなしにしておいほうが良いというわけではありません。
●エアコンのつけっぱなしで電気代節約が期待できるのはこんな時
・ちょっと出かける場合
ちょっと買い物に出かける、子どもの送り迎えに行くなどといったように30分くらい家をあける場合などは、つけっぱなしにしたほうが電気代を安く抑えられる場合が多くなっています。
・外気温と設定温度の差が大きい場合
エアコンは室内温度を設定温度にするまでの間一番電気代がかかるため、外気温と設定温度の差が大きいほど、エアコンを一度消してしまって再度つける時にかかる電気代は高くなります。
夏の暑い日中ほどエアコンをこまめにオンオフせず、つけっぱなしにしておいたほうが効果的に節約ができるととされています。