エアコンにも寿命があり、最近の家庭用エアコンには設計上の標準使用期間を10年と表記したシールが貼られています。
もちろん使い方によってはそれ以上長く使えることもありますが、定期的な掃除などメンテナンスを全くしていないと10年も経たないうちに壊れることもあります。
●エアコンの平均寿命
2017年に内閣府が行った「消費者動向調査」によると、エアコンの平均寿命は二人以上の世帯では13.6年、単身世帯では14.9年となっています。
エアコンの平均寿命は使用頻度や環境によって差が出てきますので、あくまでも目安です。
メーカーではエアコンの正式な寿命というものは公表していませんが、どのメーカーもそのエアコンに使用できる部品の保有期間が決まっており5~9年とされています。
この保有期間を超えたエアコンが故障しても、そのエアコンに適合する部品がないため修理が困難ということです。
旧型のエアコンは電気代がかかるだけでなく故障もしやすいので、その分の維持費も高くついてしまいます。
●エアコンの買い替えの症状
エアコンに出てくる様々な症状で寿命の可能性があるため、買い替え時期と判断する目安になります。
故障の場合にも似たような症状がでますので。メーカーに連絡して寿命かどうかを判断してもらいましょう。
・風が出ない
・風が弱い
・冷えない
・温まらない
・設定した温度にならない
・水漏れ
・操作ができない
・異臭がする
・異音がする
・ブレーカーが落ちる
・電源コードや電源プラグが異常に熱くなる
・電源プラグが変色している
焦げ臭い、プラグの変色、ブレーカーが落ちるなどの症状は火災の危険がありますので、エアコンの使用を中止し電源プラグを抜いて業者に連絡しましょう。
●エアコンの寿命が長くなる使い方
・慣らし運転
家電は使いすぎて壊れやすくなるものですが、全く使わない期間が長くても故障につながることがあります。
夏と冬以外はほとんどエアコンを使わないという場合も多いですが、そのような場合は1か月に1度は慣らし運転をしましょう。
・定期的な掃除
エアコンを使用しなくても内部にホコリが溜まりますので、定期的に掃除しましょう。
夏や冬の時期は2~3週間に一回フィルターの掃除をすることでエアコンにかかる負荷を軽減することができます。
●エアコンの寿命を縮める使い方
エアコンに負担がかかる使い方をすると故障しやすくなります。
・温度差をなくす
屋外と室内の温度差があるほどエアコンに負担がかかり、負担がかかる温度差は5度以上とされています。
夏場は設定温度を低くしがちですが、できれば温度差は5度以内にしましょう。
設定温度を頻繁に替えることもエアコンに大きな負担がかかりますので、注意が必要です。
・室外機の環境
エアコンの室外機の周りに荷物などをたくさん置いていると、排熱が上手くできないため故障の原因となります。
また、室外機を設置する際は、できるだけ直射日光が長時間当たらない場所を選ぶことも重要です。
どうしても長時間直射日光が当たる場所に設置する場合は、すだれなど風通しの良いもので日よけしましょう。